「特定技能」が転職可能である理由(個人の感想です。)

 特定技能が導入されて2年が経ちました。

特定技能では導入当初からこの在留数が伸び悩んできたようです。

更に2020年の年明けあたりから国際的な疫病流行により、特定技能の在留数がますます伸び悩むこととなっているところかもしれません。

 

 

 特定技能が導入された当時、転職が可能な在留資格なので、雇用側としては転職されるリスクがあって、雇用に踏み出しにくいだろう、といった意見があったようです。

せっかく苦労してコストもかけて雇用したにもかかわらず、あっさりと転職されてしまっては、雇用者側も経営が立ち行かないこともあるかもしれません。

 

 

 

 特定技能はなぜ転職が可能とされているのか。

 

 これは、特定技能外国人として働きながら、労働条件がより良い受入企業を探して、好条件の企業を転々としながら自由に職を変えていいですよ、ということを意図したものではない、と思います。

 

 

 特定技能という在留資格が認められるにあたっては、当該外国人と受入れ企業がワンセットで許可される仕組になっています。

 

 ですから、もしも当該外国人が転職するとしたら、在留資格変更許可を得なければなりません。分野が同一内の転職であっても、です。受入企業を変更するたびに在留資格変更許可が必要です。

 

 これは、いくら転職が可能だといっても、特定技能外国人にとって日本人が転職するのとは全く比較にならないほど困難ではないでしょうか。

 

 このように好き勝手に自由に転職できるといったことは初めから想定されていない、と考えられます。

 

 ではどうして転職が可能としたか、です。

 

 

 仮に、転職を認めなかったとしたら。

 

 

 特定技能では、転職できる道があることで当該外国人の在留ストレスを緩和して失踪などの予防を図ったのだ、と。

 

 ただしだからといって無節操な転職も予防したいので、在留資格の許可要件として受入れ企業とワンセットでの許可とし、転職には在留資格変更許可が必要ですよ、相応の理由がなければ転職できませんよ、相応の理由があってこれが認められる場合だけですよ、と釘を刺しているのかもしれないかな、、という個人の感想です。

 

 

 

 転職できてしまうことが特定技能のデメリット、というのは、転職できないことをメリットと考えることの裏返しですから、特定技能の導入をためらう理由が転職リスクではありえないことが透けて見えることなのかもしれません。